なぜ男が育休を取る必要があるの?

男の育児日誌

最近、国が男の育休を義務化する?といったニュースが流れました。

「なぜ男が育休を取る必要があるの?」

そうお思いの方も多いかと思います。

今回は、その”なぜ”について、私なりの意見をまとめてみました。

男の育休は少子化対策!?

国が、男の育休義務化を検討している理由、それはズバリ

少子化対策!!

根拠となっているのが以下2つのデータです。

【データ1】夫が家事・育児に積極的な家庭ほど、たくさん子供が生まれている

厚生労働省:第6回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)結果の概況

【データ2】しかし日本の男性は家事・育児をする時間が短い

コラム1 図表1 男女別に見た生活時間(週全体平均)(1日当たり,国際比較) | 内閣府男女共同参画局
内閣府男女共同参画局のページ。「男女共同参画とは」では、「男女共同参画社会」って何だろう?、法律、基本計画、男女共同参画に関する予算、男女共同参画白書、成果目標・指標、シンボルマーク、用語集を掲載しています。

日本では女性が男性の5.5倍も家事・育児をしており、他国と比べて非常に高い比率であることがわかります。

そこから出た結論が、

【結論】男はもっと家事・育児をしなければならない

でした。

そこでまず考え出されたのが、「働き方改革」

これはつまり、「男性は早く仕事を終えて家に帰り、家事・育児をしてください!!」

ということです。

ただ現実には、これと違うことが起きています。

例えば私の同僚、仕事が早く終わると必ずカフェに寄って帰ります。その理由は、

「早く帰ったら、妻に家事・育児を頼まれるんで…、カフェで時間つぶして帰ります。」

これが現実。

このように「働き方改革」では、男性が家事・育児をするようにはならなかった。

だから次の一手として、「男の育休義務化」を国が検討しているのではないか、と考えています。

私が育休を取った理由

次に、私がなぜ育休を取ったのかについて、お話ししたいと思います。

名著「7つの習慣」との出会い

少し時をさかのぼり2010年、結婚したばかりの私は、名著「7つの習慣」に出会いました。

そして、そこには以下のようなことが書かれていました。

死の床で「もっと仕事をすればよかった」と思う人が、どれだけいるだろう。もっと家族に時間を割いておけばよかった、と思う人の方が圧倒的に多いはずだ。

私たちは人生においてさまざまな役割(夫/妻、父親/母親、上司/部下など)を持つ。それらを相互作用させつつ、自己実現を図っていく。

出典:「7つの習慣」

これを読んで私が思ったのは、

私達はもっと家族を大切にしなければならない。そして妻にも私と平等に、仕事で自己実現を図る権利がある。

ということでした。妻は今も、正社員として働いています。

子供が生まれたこと

私たちは幸せなことに、2012年、2017年に子供を授かりました。

しかしそうした中、妻は職場でマタハラを受けました。

出産前は、

「産休・育休で仕事に穴をあけるなんて、いい迷惑だ。」と言われ、

復帰後、時短を利用した際は、

「時短の人は使えない、いっそやめてくれたらいいのに。」と言われたそう。

一方、産休・育休・時短と妻が家にいる時間が長くなり、妻の家事・育児の割合が増えていきました。

日本的な「女性らしさ」の弊害

この頃から、日本的な「女性らしさ」の弊害を感じることが多くなってきました。

そこで、いろいろな本を読み、以下のような言葉に出会いました。

なぜ女性は家庭で、男性は会社なのだろう。

日本男性の働き方(全国転勤・長時間労働)には、家事・育児をすべて引き受ける「妻」の存在が、暗黙のうちに織り込まれている。

家事・育児を他に頼ることのできない女性は、社会から排除される仕組みとなっている。

出典:「家事労働ハラスメント」

これが、私の感じた「女性らしさ」の弊害の正体なのだと気付き、問題意識を持つようになりました。

具体的な行動

しかし、実際どう行動に移していけばいいのか、思い至らない日々…。

そうした中、3人目の妊娠が発覚、これはチャンスだと思いました。

私が育休を取り、その様子をブログで発信することで、少しでも社会が変わるのではないか。

これが私が育休を取った理由です。

この記事を読んでいただいた方へ

少子化問題を言い換えると、

「子供を生み育てることに、希望を持てない社会」問題なのだと思っています。

少しでも問題意識を共有いただけた方、育休を取るのは難しいかもしれませんが、ぜひ以下のようなことをやってもらえませんか?

・仕事から早く帰って、より多くの家事・育児をしてみる。

・奥さんが普段、家事・育児で困っていることを聞いてみる。

こうした小さな積み重ねが、あなたの家族をより温かく、人生をより豊かにしてくれると思います。

最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。

参考文献

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